三島正裕の Office 365 徹底活用コラム「テレワーク環境から会社の電話回線で発着信できる！Microsoft Teamsのダイレクトルーティングとは⁉」

1 はじめに
2 必要なライセンスについて
3 Microsoft Teams＋PBX製品ページ
4 「Microsoft Teams＋PBX 連携」導入事例
5 三島正裕が登壇！オンデマンドウェビナー
6 DX教育サービス、「Microsoft Power Apps」見本アプリ
7 「Microsoft Power Apps」導入事例
8 Microsoft Power Apps ハッカソン、イベント登壇レポート

はじめに

こんにちは！クラウドビジネス担当の三島です。新型コロナウィルス対策を機に、自宅でテレワークをされる方も増えてきましたよね。最近ではテレワークをするための設備も整えられてきていて、会社にいるのと同じような感覚で仕事をされておられる方も多いのではないでしょうか。

私が担当するマイクロソフトクラウドの分野でもMicrosoft Teamsが非常に注目をされていまして、導入や使い方に関するご相談も増えてきました。自宅に居ながら会社のメンバーとチャットをしたり、ミーティング機能を使ってお客様と打ち合わせをしたりと、Microsoft Teamsは仕事に関するあらゆる分野で急速に利用が広がってきています。

ところが、こうしたテレワーク環境が整えられていても、社外で対応が難しいのが会社にかかってくる電話の受け答えですよね。会社にいる社員は、お客様に一度電話を切って頂いて、社員の業務携帯にかけ直してもらったり、社員からお客様にかけ直してもったりといった対応が必要になります。

特に今回のような非常事態宣言が発令されている時には、自宅で仕事をしておられる方も多いので取り次ぎの頻度が増えていると実感されている方も多いようです。

Microsoft Teamsのダイレクトルーティング機能+SBCで固定電話の連携が可能

一般的に企業で使用される固定電話には同時着信や同時発信を可能にするPBX（構内交換機）が使われます。ところが、Microsoft Teamsでテレワークをしておられる方は、基本はクラウドベースでの情報のやりとりをしますので電話を直接取り次ぐような連携をする場合は、この２つの環境を結びつける仕組みが必要になります。それを可能にするのがMicrosoft Teamsのダイレクトルーティング機能に対応したSBC（Session Border Controller）と呼ばれるゲートウェイ機器です。

Microsoft Teamsのダイレクトルーティング機能を利用すると、Microsoft Teamsに電話システム機能が追加されます。この機能とSBCを使うことでTeamsとPBXを結びつけ、ペアリングさせることでMicrosoft Teamsと固定電話の連携を可能にしています。

これが出来るようになると色々と良いことがあります。まず、Microsoft Teamsをインストールしている業務用スマホをそのまま内線として使うことが出来るようになります。会社にかかってきた外線電話を、そのまま業務用スマホに取り次ぐことが出来るようになるわけです。わざわざかけ直してもらう手間も減りますし、外線通話にかかる費用も軽減出来ますよね。この運用が軌道にのれば、固定電話の台数も減らすことが出来そうです。