「HPE SimpliVity」2ノードからのバックアップ&ディザスタリカバリHCI
目次
VM(仮想マシン)管理者の課題
これまで、VM管理者には下記のような課題があり、人材確保の困難性やIT運用の妨げの原因のひとつになっていました。
- 複雑化するインフラストラクチャ:マルチドメインの経験が必要
- トラブル対応:VMが無秩序に拡大
- コストダウンへのプレッシャー:規模に応じた効率的な利用の追求
- 高度かつ幅広い知識が必要:伝統的なアプリとモダンなシステムのサポート
2ノードでも高い可用性を誇る「SimpliVity」はスモールスタートに最適なHCI
HPEのHCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャ)※は、これらの課題を解決し、より効率的に、より簡単なIT運用を実現します。
※HCI(ハイパーコンバージド インフラストラクチャ)
サーバー仮想化に必要な物理サーバー、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアをひとつにまとめたパッケージ製品
アプライアンスの数を削減し、データセンターのコスト削減を実現
複数サイトでの可用性を確保するストレッチクラスターにより複数の障害から保護
容量や性能が足りなくなったらノードを増設
スモール
- 迅速な導入と使用
- vCenterとの完全な統合
- トラブルシューティングが容易
ミディアム
- 拡張が容易
- 16ノードクラスター
- ワークロードのミックス&マッチ
マルチサイト
- ストレッチクラスターフェイルオーバー
- ワークロードの移動(Any-to-Any)
- 複数のアベイラビリティゾーン
導入が簡単
- 抽象化されたソフトウェア定義型インフラ
- Day0(設計段階)とDay1(開発段階)の問題を解決する集中管理されたリソースプール※
管理がシンプル
- サイロを排除する統合管理
- 手作業が不要なポリシーに基いた自動化
増設が容易
- スモールスタートで必要に応じて拡大可能
- 容易なソフトウェア、ハードウェアのアップグレード
※リソースプール
各仮想マシンにCPUやメモリなどのスペックを効率的に割り振るために一元管理すること
コスト削減&リスク軽減
HPE「SimpliVity」はバックアップとディザスタリカバリを内蔵しているため、コストを削減しリスクを軽減します。
バックアップ/リカバリを内蔵しない
一般的なハイパーコンバージド
+バックアップメディアとテープのインフラ
+サードパーティバックアップによる運用回復
+レプリケーションとディザスタリカバリの自動化
+WAN最適化
or
HPE SimpliVity
データ保護機能
VMのバックアップとレプリケーションをこれまで以上に簡単にします。いつでも、どこでも、VMバックアップを実行できます。
- 1TBのVMを60秒以内にバックアップ、リストア可能
- より低いRPO(分)※、RTO(秒)※ を実現
- ディザスタリカバリの自動化(勘や経験、推測に基づいた作業の排除)
60秒以内に復元
※RPO(Recovery Point Objective)
障害発生時に、過去の「どの時点までのデータを復旧させるか」の目標値RPO(Recovery Point Objective)
※RTO(Recovery Time Objective)
障害発生時に、「どのくらいの時間で(いつまでに) 復旧させるか」の目標値
ダウンタイムを削減
自動化・簡素化されたディザスタリカバリ「HPE SinpliVity Rapid DR」により、VMのフェイルオーバーを自動化します。
- プライマリとセカンダリサイト間のフェイルオーバーとフェイルバックを自動化
- プロセスの合理化により、コスト削減と複雑な操作軽減を実現
- 数時間~数日だったRPO・RTOを数分に短縮しSLAを改善
ストレージのコスト削減を実現する重複排除
日々増加し続けるストレージのデータに対して重複排除・圧縮・最適化を実施します。
- 常時、重複排除と圧縮を実施
- ストレージとバックアップを合わせてデータ量・コストを90%削減
- 高速なVMにより、プライベートWANリンクを10倍以上効率化
ランサムウェア感染被害を防いだ事例
ランサムウェア「CryptoLocker」の人質になった Central One Federal Credit Union社 のデータを、感染前のリカバリーポイントに戻すことにより事態発生から数時間で回復。
感染発覚から復旧までの時系列
15:30
- 連邦準備制度理事会からの大容量ファイルを処理できず異常事態に気づくが、当初はアプリケーションの問題と推定
- トラブルシュートの結果、ファイル破損が原因と推定
18:00
別のデータセンターからフォルダのコピーを試みるが、WAN接続が1.5Mbpsしかなかったため処理に約2時間かかる
20:00
- ランサムウェア「CryptoLocker」による要求を発見
- コピーしたファイルが処理できないことを確認
- ランサムウェア「CryptoLocker」が原因であると断定
「HPE SimpliVity」により
- 感染前のリカバリーポイントを選択、500GBのVMを数秒でリストア
- リストア後、データベースが利用可能な状態に数分で復旧
20:30
- データ消失や身代金の被害なく復旧完了
「HPE GreenLake」にも対応
「HPE SimpliVity」は、オンプレミス環境にハイブリッド環境と同等の体験を提供するクラウドサービス「HPE GreenLake」に対応しています。
オンプレミスをクラウドのように利用可能
- 利用した分だけ月額払い
- VMをサービスとして利用
- オンデマンドでスケールアップ
- ファームウェアのメンテナンス
「HPE GreenLake」管理画面
「HPE SimpliVity」と「HPE GreenLake」を利用するメリット
オーバープロビジョニング(※)割り当ての必要性が無くなるため、設備投資費を30%節約
グローバルなITプロジェクトの展開にかかる時間を65%削減
IT部門の負荷軽減により、生産性が40%向上
※オーバープロビジョニング
物理ストレージにおいて、パフォーマンス向上のために容量の一部を仮想領域に割り当てること
クラウドベースのVM・クラウド管理「HPE GreenLake for Private Cloud Bsiness Edition」
「HPE GreenLake for Private Cloud Bsiness Edition(PCBE)」は、オンプレミスの「HPE SimpliVity」、「HPE Alletra dHCI」に加え、「AWS(Amazon Web Services)」、「Microsoft Azure」のVMプロビジョニング、管理、保護を可能にするクラウドサービスです。ハイブリッド環境全体でVMをオンデマンドで構築できるようになり、VMからインフラストラクチャへの管理を簡素化します。
「HPE GreenLake for Private Cloud Bsiness Edition」で実現できること
- VMとインフラの迅速なプロビジョニング
- ワンストップでのVM管理
- クラウド間でのプロビジョニングと自動化
- データ保護とモビリティの活用
- 統合データ保護
- 自動化(無停止、複数サイトのライフサイクルアップデート)
「HPE GreenLake for Private Cloud Bsiness Edition」は、オンサイトでインストールすることも、リモートでアクセスすることも、エッジに実装することもできます。
HEP GreenLake for Private Cloud Business Edition(PCBE)
ハイブリッド・クラウドを横断するクラウドベースのVM管理
HPE SimpliVity
VM
VM
Compute
Network
Storage
HPE Alletra dHCI
VM
VM
Compute
Network
Storage
パブリック・クラウド
インスタンス
インスタンス
Compute
Network
Storage
2ノードからのバックアップ&ディザスタリカバリHCI「HPE SimpliVity」につきましては、ディーアイエスサービス&ソリューションまでお気軽にお問い合わせください。