Microsoft Azure

5分で分かる橋川ミチノリの「Windows Server 2012/R2」・「SQL Server 2012」延長サポート終了コラム

はじめに

「Windows Server 2012 / 2012 R2」と「SQL Server 2012」の延長サポートが間もなく終了いたします。現在、多くの方がオンプレミスサーバー上で利用されているかと思いますが、延長サポート終了に備えて「クラウド移行」 や「最新バージョンへの移行」などの対策の検討をそろそろ開始する必要があります。本コラムでは移行検討についてご説明いたします。


なぜ今、対策の検討を開始する必要があるのか?~延長サポート終了日~

まず、各々の延長サポート終了日(EOS)ですが、

  • SQL Server 2012:2022年7月12日
  • Windows Server 2012 / 2012 R2:2023年10月10日

となっています。「な~んだ、もう少し余裕があるじゃないの?」と思われた方、少々お待ちください。対策に関するフェーズを踏んでの準備や手順を含めますと、下記の図の通り「SQL Server 2012」に関しては2021年内には検討を開始しなければEOSに間に合わなくなる計算になります(あくまで参考フェーズ例ですが、この位の準備期間は必要です)。


↙上段:SQL Server 2012 EOSに向けてのフェーズ例↘

2021/12

2022/02

2022/04

2022/06

2022/07/12

フェーズ①
・状況確認
・移行範囲
・予算確保
フェーズ②
・移行先
  &
 移行方法検討
フェーズ③
・導入/構築
・動作確認
・パイロット運用
フェーズ④
・本番運用

延長サポート終了

2023/03

2023/05

2023/07

2023/09

2023/10/10

↖下段:Windows Server 2012 / 2012 R2 EOSに向けてのフェーズ例↗


このことから、「Windows Server 2012 / 2012 R2」上で「SQL Server 2012」を稼働している場合、 あと2年余りで延長サポートが終了する「Windows Server 2012 / 2012 R2」、つまりサーバー本体についても併せて対策を検討したほうが良いということになります。仮に延長サポートを終了して何も対策をせず利用し続けた場合、

  • セキュリティリスクが増加する
  • 周辺ハードウェアと接続できなくなる
  • 連携ソフトウェアの選択肢が減りDX推進の阻害要因になる

といったリスクがあり、結果的に企業・組織の成長を妨げる可能性があります。


4種類の対策方法

それでは早速、対策方法を1つずつ確認していきましょう。対策の方法は、

「Microsoft Azure」への移行(IaaS化/Paas化)
1.「Windows Server 2012 / 2012 R2」および「SQL Server 2012」を「Microsoft Azure」に移行(IaaS化)
2.「SQL Server 2012」を「Azure SQL Database Managed Instance」に移行(PaaS化)
「オンプレミス / ホスティング」を維持
3.「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)for 2012」を有料で最長3年延長
4. 「Windows Server 2019」・「SQL Server 2019」へアップグレード

の合計4種類があります。


「Microsoft Azure」への移行(IaaS化/Paas化)

1.「Windows Server 2012 / 2012 R2」および「SQL Server 2012」を「Microsoft Azure」に移行(IaaS化)

「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)for 2012」を無料で最長3年延長

2.「SQL Server 2012」を「Azure SQL Database Managed Instance」に移行(PaaS化)


「オンプレミス / ホスティング」を維持

3.「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)for 2012」を有料で最長3年延長する(※)

※EA等の包括契約が必要です。

4.「Windows Server 2019」・「SQL Server 2019」へアップグレード


このうち筆者のお奨めは勿論、

「Microsoft Azure」への移行(IaaS化/Paas化)

の2パターンです。

1.「Windows Server 2012 / 2012 R2」および「SQL Server 2012」を「Microsoft Azure」に移行(IaaS化)

は、延長サポート終了後「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)for 2012」が最長3年間無料で提供されますので、お客様の環境にもよりますが最も安定した移行が見込まれることと、「ESU」が最長3年無料で延長されることによりコストを抑えられることが特長です。


「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates:ESU)for 2012」 まとめ
Windows ServerSQL Server
オンプレミス/ハイパースケール
クラウド上の専用ホスト
有料有料
SPLA適用なし 適用なし
ネイティブ Azure無料 無料
Azure Stack Hub / Edge / HCI 無料 無料
Azure VMware Soution / Azure Nutanix Solution 無料 無料

「SPLA」とは:「Microsoft Services Provider License Agreement」の略。 3年間の契約期間中に毎月、対象となるマイクロソフト製品のライセンスを取得して、ソフトウェア サービスとアプリケーションを顧客に提供できるサービスプロバイダー および Independent Software Vendor (ISV) 向けのプログラムのこと。


また、

2.「SQL Server 2012」を「Azure SQL Database Managed Instance」に移行(PaaS化)

は、オンプレミスのアプリケーションを最小限の変更でクラウドにリフト&シフトできます。データベースの自動バックアップや高可用性の機能が構成済みで、修正プログラムの適用やバージョンの更新が自動的に行われるため運用管理の負荷を低減できます。アプリケーションを大きく変更せずに「Azure SQL Database  Managed Instance」へ移行できるのが特長です。


「Microsoft Azure」上で利用する「SQL Server」の選択肢
IaaS(Infrastructure as a Services)PaaS(Platform as a Services)
形態仮想マシン上の「SQL Server」「SQL Database」
特長フルコントール・高い柔軟性
・既存アプリケーションとの高い互換性を維持
・ハイブリッド環境での利用を目的として最適化
・「SQL Server」の全機能を利用可能。管理者は専用の「SQL Server インスタンス」とクラウドベースの仮想マシンを管理可能
シンプルな管理・運用
・コストを最小限に抑えるよう最適化
・仮想マシンやデータベース ソフトウェアのプロビジョニングやメンテナンスを行う必要なし
・クラウド内で非常に迅速かつ容易にスケールアウト、継続的な管理コストを大幅に削減可能

他にもある「Microsoft Azure 移行」のメリット

「Microsoft Azure」へ移行するメリットはこれだけではありません。

  • ワークロード(作業負荷・業務量)の低減
    オンプレミスサーバーが無くなることにより、物理筐体に対するワークロード(作業負荷・業務量)を低減し、それにより余裕のできたリソースを他のミッション(DX推進など)に割り当てることができます。
  • 「BCP対策」・「DR対策」の強化
    近年頻発している自然災害やパンデミックに備えて、安全なクラウド環境へのデータ保管が重要になっています。また、「Microsoft Azure」は「一般データ保護規則(GDPR)」に準拠しているため、個人情報の取り扱いについて企業・組織の信頼性も高められます。
  • コスト削減に有効
    「Microsoft Azure」は必要なスペック・容量に対してコストが発生する仕組みですので無駄なコストを削減できます。また、利用予定のVMインスタンスを予約購入するお支払方法 「Azure Reserved VM Instances」を利用すれば最大で約40%のコスト削減ができます(参考1年間:~29%の割引、3年間:~43%の割引、詳しくはお問い合わせください)。

このように、この度ご紹介したお話は単に「サポートが終了するから切り替える」といった類のお話ではなく、BCP対策や企業信頼性の向上、コスト削減など中長期的な面でもメリットがあることがお分かりいただけたかと思います。是非この機会に 「Microsoft Azure 移行」 をご検討ください。

「Microsoft Azure 移行」につきましては、提案・構築実績豊富なディーアイエスサービス&ソリューションまでお気軽にご相談ください。

本コラムは2021年11月現在の情報を基に作成しています。


著者プロフィール
橋川 ミチノリ
幼少よりコンピュータ関連の仕事に憧れ、ディーアイエスソリューション(現ディーアイエスサービス&ソリューション)株式会社に入社。営業職として最新のITソリューション提案・販売活動に10年間従事した後、マーケティング職に転向。高度化・複雑化が進むIT業界のトレンドや最新技術を分かりやすく解説し啓蒙を図るミッションに取り組んでいる。
マイナビニュース連載「5分で理解する ITセキュリティ最新動向」にて度々ランキング1位を獲得。
生まれ: 広島県、好きな言葉:やっぱりカープがNo.1!、趣味:ホルン 。


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