
「HPE VM Essentials」仮想環境のコスト削減と簡素化を実現するハイパーバイザー

目次
サーバー筐体やラック費用を節約するために、多くの企業でVMWareなどの仮想環境を利用されています。しかし、仮想環境を利用するうえで重要な高負荷発生時の負荷分散調整や、障害発生時のデータとシステムの保護と回復実施といった臨機応変な対応は、各々の仮想マシンだけでなく、それらを支えるホストサーバーやクラウド(プライベート/パブリック、ハイブリッド)、ネットワークも併せて調整する必要があるため一般的に難しいとされています。
「HPE VM Essentials」は、仮想マシンの移行(マイグレーション)や障害発生時の可用性確保(HA:High Availability)はもちろんのこと、スナップショットやバックアップソフトウェア連携によるデータ保護、ディザスタリカバリ*1、仮想マシンの負荷自動分散、さまざまなストレージ*2との接続(ローカル、NFS、iSCSI、Fibre Channel)などの機能を単一のインターフェイスから実現できるハイパーバイザーで、これまでクラウドサービスのみで提供されていた「HPE GreenLake」を、単体のイメージとして提供を開始したものです。
Nutanix / Hyper-V、Kubernetes、ハイブリッドクラウド、マルチテナント、FinOpsといったマルチクラウド管理を実現する「Morpheus PlatformOPS」へのアップグレード*3 も可能になります。「HPE VM Essentials」は仮想環境に関する運用コスト節減を実現します。また、「HPE VM Essentials」はBroadcom社によるVMware社買収に伴う、VMwareライセンスの体系変更でお困りの方への有効な選択肢にもなります。
*1HPE Zerto ソフトウェアとの連携にて実現
*22025年3月現在、以下機器をサポート
・HPE Alletra 5000 (5010, 5030, 5050)
・HPE Alletra 6000 (6010, 6030, 6050, 6070, 6090)
・HPE Alletra Storage MP B10000
*32025年度上半期に有償にて提供予定
「HPE VM Essentials」の機能
多くのユーザーにご満足いただけるハイパーバイザーとしての機能を標準搭載
- ライブマイグレーション
- 分散ワークロード配置
- HA クラスタリング
- ストレージライブマイグレーション
- スナップショット
- 分散仮想スイッチ
- 外部ストレージ接続 (NFS, iSCSI, FC)
- 外部ストレージ連携バックアップ
- サードパーティ連携バックアップ / DR
- IPAM
- vTPM
- HTML5 Web コンソール ・・・他多数

HPE VM ハイパーバイザー
KVM
QEMU
OvS
Pacemaker
HPE VME agent
ホストOS(Ubuntu)
サーバーハードウェア
HPE VME manager
powered by Morpheus
KVMだけではなく、既存の VMWare 環境も統合管理可能
VMware 環境の管理
Morpheus PlatformOps テクノロジーにより、VMware ベースの既存環境も管理可能。新旧環境の統合管理を実現。
VMware 仮想マシンの移行
- 既存 VMware 仮想マシンを HPE VME 仮想マシンに変換可能
- オンライン移行や一括移行が必要な場合は HPE Zerto ソフトウェア にて対応予定
段階的な移行(フェーズドアプローチ)が可能
- 移行に不安のあるお客様は、上記2つの機能を利用して重要度の低いものから順次移行可能です。
- 新環境への移行・更改にあたってのサイジングは「HPE CloudPhysics ツール(無償)」をご活用ください。
新旧仮想化インフラの統合管理
HPE VM Essentials manager
統合
インターフェイス
(GUI / API)
プロビジョニング
構成支援
HTML5
コンソール
ネットワーク
統合管理
(IPAM / DNS)
VMware vSphere
→
HPE VM Essentials
hypervisor(KVMベース)
「HPE VM Essentials」ラインナップ
スタンドアロンソフトウェア、小~中規模企業向けプライベートクラウド、中~大規模企業向けプライベートクラウドの3種類のご提供形態があります。
HPE VM Essentials Software(Standalone)
セルフマネージド(補助ツール無し)のモデルです。
HPE VM Essentials

ベアメタル Linux の扱いに慣れているお客様、構築。運用を業者に構築・運用を委託されるお客様におすすめです。
HPE VM Essentials Embedded
HPE Private Cloud Bsiness Edition(PCBE)
小~中規模 / 個別システム向け仮想化プラットフォーム。補助ツール(動作確認済み推奨構成、統合インストーラー、ホストOSの設定管理、ワンクリックアップデート、複数拠点の統合管理)付きのセルフマネージドモデルです。
HPE VM Essentials

3-tier model(Alletra MP)
HPE VM Essentials

HCI model(SimpliVity)
HPE VM Essentials Embedded
HPE Private Cloud Enterprise(PCE)
中~大規模 / 統合基盤向けのクラウドプラットフォーム。
HPE VM Essentials

クラウド機能(セルフサービス、承認、自動化、マルチテナント対応:Morpheus PlatformsOpsによる機能)付きのフルマネージド(SLA締結付き)モデルです。
「HPE VM Essentials」スタンドアロン版価格表
製品番号 | 製品名 | 定価(税抜) | 期間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
S5Q81AAE | HPE VM Essentials Software per Socket 1-year E-LTU | ¥120,000.- | 1年 | ・CPUソケット課金(コア上限なし)です。 ・24×7 日本語保守サポート(Tech Care Essential、コール無制限) ・VME Manager 利用権が含まれます。 ・電子メール納品 |
S5Q82AAE | HPE VM Essentials Software per Socket 3-year E-LTU | ¥360,000.- | 3年 | |
S5Q83AAE | HPE VM Essentials Software per Socket 5-year E-LTU | ¥600,000.- | 5年 |
- 1つの SKU にハイパーバイザー 「VME Hypervisor」 および統合管理ツール 「VME Manager」 の利用権、および保守がパッケージングされています。
- VMware 既存環境の管理機能は無償でご利用いただけます (課金対象外)。
- ソフトウェア単品でご購入いただけます (HPEハードウェア製品との同時購入不要)。
- 電子メールでの納品後、My HPE Software Center にてアクティベーション作業が必要です。
- バンドルされる保守サポートでは、VME の利用に関する Ubuntu ホスト OS についてもお問い合わせいただけます(Canonical 社の Ubuntu Pro 有償サポートのバンドルではございません)。
- 期間満了時は、改めてご購入ください (ソフトウェア部分にもタームが設けられているため、保守部分のみの更新ではありません)。
2025年3月現在の定価です。予告なく変更になる場合があります。
「HPE VM Essentials」につきましては、ディーエスサービス&ソリューションまでお気軽にお問い合わせください。